DeepSeek Harness (dsh) の現状:バージョン・更新・安定性(2026)

DeepSeek Harness (dsh) はリリース時の 0.1.0-rc.6 のまま。公開リポジトリは 2026-08-13 以降コミットゼロ、release も tag もなく Issues は無効。導入前にバージョン固定を。

DeepSeek Harness (dsh) の現状:バージョン・更新・安定性(2026)

dsh はリリース時の 0.1.0-rc.6 のままで、公開リポジトリには 2026-08-13 以降コミットが一件も入っていません。 README が「急速に反復中」と書いているのに対し、外から見える上流の変化は 4 日間ゼロということです。

これで悪いツールだと決まるわけではありません。ただ、依存するものに dsh を組み込む前に何をすべきかは変わります。

現在のバージョン:  0.1.0-rc.6、2026-08-13 12:35 UTC 公開
公開バージョン数:  6 つ、すべて 2026-08-10 〜 08-13
最後の公開コミット: 2026-08-13 11:38 UTC
Release / Tag:     0 / 0
ブランチ:          master のみ
Issue トラッカー:  無効、Discussions と Discord のみ
Discussions:       2,713 スレッド(2026-08-17 時点)
ライセンス:        MIT
公式の位置づけ:    developer preview、破壊的変更を明言
起動方法:          npx @deepseek-ai/dsh web、Web UI は 127.0.0.1:3080

DeepSeek Harness の現在のバージョンは?

0.1.0-rc.6、2026-08-13 12:35 UTC 公開です。 npm では latestnext の両方がこれに解決されるため、素の npx @deepseek-ai/dsh と明示的な @next は同じ中身になります。

公開履歴は 4 日間で 6 バージョン、うち半分はリリース当日に集中しています。

バージョン公開日時(UTC)
0.0.1-rc.12026-08-10 19:41
0.0.1-rc.22026-08-11 15:24
0.0.1-rc.52026-08-12 22:36
0.1.0-rc.22026-08-13 09:48
0.1.0-rc.32026-08-13 11:16
0.1.0-rc.62026-08-13 12:35

すべて公開リリース以前か当日のものです。今インストールして手に入るのは、初日に出たビルドです。

リリース以降、更新はありましたか?

公開されている範囲では、ありません。 master の最終コミットは 2026-08-13 11:38 UTC、リポジトリ自身の pushed_at は 2026-08-13 13:00 UTC。2026-08-17 に再確認しても、どちらも変わっていません。

状態を読み取れる材料も他にありません。

  • release 0 件、tag 0 件。「このビルドは大丈夫」という上流からの信号が存在しない
  • ブランチは master のみ。開発ラインが見えない
  • npm も動いていない。「npm に先に出して git は後追い」の可能性も消える

成熟したプロジェクトなら気にならない話ですが、README が破壊的変更を予告しています。壊すと宣言していて、かつ固定できる tag を出さないツールでは、npm のバージョン文字列だけが唯一の錨になります。

dsh の状態を自分で確認するには?

コマンド 3 つ、GitHub アカウントも不要です。 本記事の数字はどれも動くので、スナップショットを信じずに自分で確かめてください。

現在のバージョンと公開履歴:

npm view @deepseek-ai/dsh dist-tags versions time

公開リポジトリが動いたかどうか:

curl -s https://api.github.com/repos/deepseek-ai/deepseek-harness \
  | jq '{pushed_at, has_issues, open_issues_count}'

2026-08-17 時点では 2026-08-13T13:00:21Zfalse0 が返ります。release と tag は別呼び出しで、どちらも空配列です。

curl -s https://api.github.com/repos/deepseek-ai/deepseek-harness/releases
curl -s https://api.github.com/repos/deepseek-ai/deepseek-harness/tags

読んでいる時点で pushed_at が 2026-08-13 を越えていたら、以下の判断は変わります。そしてバージョン固定の重要性は下がるどころか上がります。

dsh は本番投入できますか?

できません。DeepSeek 自身がそう言っています。 README にはそのための見出しがあります。

DeepSeek Harness is currently in developer preview and is iterating rapidly. THERE WILL BE COMPATIBILITY-BREAKING CHANGES.

これを否定するのではなく裏づける構造的な事実が 2 つあります。

1 つは Issues の無効化です。公式チャネルが Discussions と Discord だけになるため、バグ報告と機能要望が同じフィードに並び、担当者もラベルもステータスも付きません。シグナルを集めるには良い設計ですが、自分が報告したリグレッションを追う用途には向きません。

もう 1 つはプラグイン構造です。dsh はすべてが Cordis プラグインで、UI さえそうです。エコシステムが速く回るのはこの設計のおかげですが、裏を返せば上流の破壊的変更が「依存している自覚のなかった面」に降ってくるということでもあります。

なぜ dsh リポジトリは「急速に反復中」と書きながらコミットが無いのか?

公開されたのはコードであって、その周りのプロセスではないからです。 リポジトリは 2026-08-13 作成ですが、完全な履歴ごと到着しました。12,293 コミット、最古は 2026-06-10、最初のコミットメッセージは “Initialize repo with README, AGENTS.md, and CLAUDE.md symlink”。2 か月分の作業が、すべて見える形で置かれています。

非公開のままなのはコードの周辺すべてです。マージコミットが参照する #2519、#2520、#2521 の PR は開くことのできない別組織 deepseek-harness にあり、master 以外にブランチは無く、リリース当日以降プッシュはありません。

つまりコード履歴は異常なほど透明で、現在の状態は異常なほど不透明です。dsh が 0.1.0-rc.6 に至る道筋は一行残らず読めますが、この先どうなるかは何も分かりません。

「急速に反復中」はおそらく事実で、単に外から観測できないだけでしょう。プロジェクトの運営方法として、それ自体は正当です。

ただし具体的な帰結が 1 つあります。2026-08-13 以降については、「静かなのは安定しているから」なのか「静かなのは忙しいから」なのか、区別できません。 分かるのは全員と同時、次のバージョンが npm に現れた瞬間です。

現実的な対応はバージョン固定です。npx @deepseek-ai/dsh@0.1.0-rc.6 は今日なんのコストもかからず、予告された破壊的変更との間に立つ唯一のものです。

dsh のコミュニティはどれくらいの規模ですか?

大きく、そしてコードよりはるかに速く伸びています。 2026-08-17 08:00 UTC 時点で GitHub Discussions は 2,713 スレッド、3 日前の自社スナップショットでは約 620 でした。この記事を書いている 1 時間のうちに 2,730 を超えています。star や fork も同じ速度で動くので、ここに出てくる数値はすべて事実ではなくタイムスタンプとして扱ってください。安定しているのは方向だけです。

その中身の内訳:

テーマ求められているもの何を意味するか
ブラウザではなくネイティブクライアント本物の CLI、デスクトップアプリ、エディタ拡張Web UI 優先が最も異論の多い決定
インストール失敗Windows、Arch Linux、TermuxmacOS 以外は「サポート済み」ではなく「未検証」扱いが妥当
サードパーティ製プラグインマーケットプレイス、ナレッジベース、UI スキンエコシステムが本体を追い越している(topic は dsh-plugin
コストの可視化ターンごとのトークン数、ピーク時間帯の表示現行ビルドはどちらも持たない
サンドボックスと権限複数の利用者から独立に報告preview の免責が及ぶ範囲。大事なリポジトリに向ける前に把握を

2,713 スレッド対コミット 0 件、この数字の対比が本記事で最も有用な組み合わせです。需要は本物で、目に見える反復はそうではありません。

エコシステムの行が示唆する点にも注意してください。プラグインが依存先の本体より速く出荷され、その本体が破壊的変更を予告している場合、最初に壊れるのはプラグインです。これは dsh を避ける理由ではなく、dsh の導入を薄く保つ理由になります。

dsh は各タスクのコストを表示してくれますか?

現時点ではしません。 現行ビルドにターンごとのトークン数やコスト表示はありません。Ideas カテゴリで比較的支持を集めているスレッドが2026-08-14 に立っており、要望はまさにこの機能です。リリース当日にはコミュニティ製のコストトラッカープラグインもこの穴を埋めるべく登場しています。

タイミングがこの問題を鋭くしています。DeepSeek は 2026-08-16 に V4 シリーズ全体をピーク/オフピーク課金へ移行しました。同じ agent ループでも、何時に投げたかで単価が二通りになります。

deepseek/deepseek-v4-pro のキャッシュヒットはピーク時に 12.1 倍、deepseek/deepseek-v4-flash は 5 倍になりました。毎ターン同じシステムプロンプトとファイル内容を送り直す agent harness は、まさにこの変更が狙い撃つワークロードです。

harness 自身がこの数字を出すまでの選択肢は、プロバイダーのダッシュボード、自前のプロキシログ、あるいはタスク単位のコストとピーク状態を表示するコミュニティプラグインのいずれかです。どれも dsh には同梱されていません。

今、dsh はどこまで使ってよいですか?

試すのは安全、依存するのは安全ではありません。 この線引きは developer preview というラベルよりも明確です。次のバージョンが来たときに何が壊れるかで決まるからです。

使ってよい用途まだ避ける用途
使い捨てリポジトリでプラグインモデルを評価する納期が付いている作業
自分のタスクで DeepSeek の各モデルを比較する他人が引き継ぐチーム共有設定
dsh-plugin を作る・試す無人で走る CI や定期ジョブ
午後いっぱいでやり直せるローカル実験サンドボックスの事故が高くつく作業

境界線は、設定を壊すアップグレードの代償が「半日」なのか「納期」なのかです。DeepSeek はどちらを予定しているか、大文字で書いています。

dsh をワークフローに組み込む前にすべきことは?

バージョンを固定し、モデルのエンドポイントを差し替え可能に保ち、当面はクリティカルパスに置かないことです。 最初の 2 つはコストゼロ、3 つ目が実際の判断になります。

具体的なチェックリスト:

  1. 固定する。素の dsh ではなく npx @deepseek-ai/dsh@0.1.0-rc.6 を使う。
  2. ベンダー既定値ではなく、自分が管理する base URL に向ける。
  3. 納期のある作業には、動く 2 つ目の harness を残しておく。
  4. GitHub より npm を見る。次のバージョンはまず npm に現れる。
  5. アップグレードのたびに README を読み直す。破壊的変更はそこにしか告知されない。

2 番目が最も飛ばされがちです。dsh の内蔵ルートは DEEPSEEK_BASE_URLDEEPSEEK_API_KEY を読み、カスタムプロバイダーのフォームは任意の OpenAI 互換エンドポイントを受け付けます。最初からそう設定しておけば、モデル層は本当に差し替え可能です。

ofox ではその文字列が deepseek/deepseek-v4-flashdeepseek/deepseek-v4-pro、キーは 1 本です。価値はゲートウェイそのものではなく、dsh が壊れた日、あるいは価格がまた動いた日に、書き換えるのがモデル名 1 つで済むという点にあります。

両方の手順は dsh カスタムプロバイダー設定ガイドにあります。拡張性とモデルのロックインという観点で dsh が Claude Code や Codex とどう並ぶかは、コーディング agent harness 比較を参照してください。

References

よくある質問

DeepSeek Harness の現在のバージョンは?
0.1.0-rc.6、2026-08-13 公開です。npm の latest と next の両方がこれを指しています。公開されたバージョンは全部で 6 つ、いずれも 2026-08-10 から 08-13 の間に出たものなので、今インストールすると手に入るのはリリース初日のビルドそのものです。
dsh に GitHub の release や tag はありますか?
どちらもありません。リポジトリの release は 0、tag も 0 で、ブランチは master のみです。バージョン履歴は npm にしか存在しないため、npm view @deepseek-ai/dsh versions が「いつ何が出たか」を知る唯一の手段になります。
なぜ dsh のリポジトリに issue を立てられないのですか?
Issues が無効化されており、公式チャネルは GitHub Discussions と Discord だけです。つまりバグ報告も機能要望も同じフィードに流れ込み、担当者もラベルもステータスも付きません。自分が報告したリグレッションを追跡する用途には向きません。
dsh は社内リポジトリの fork やミラーですか?
厳密にはどちらでもありません。リポジトリは 2026-08-13 作成ですが、2026-06-10 まで遡る 12,293 コミットの完全な履歴ごと公開されているので、コードは削られたミラーではありません。欠けているのはプロセスのほうです。マージコミットが参照する 2500 番台の PR は公開されていない別組織 deepseek-harness にあり、リリース当日以降コミットは一件も入っていません。
dsh は Windows や Linux で動きますか?
Node パッケージとして配布され、ドキュメントの入口は npx なので、Node が動く環境なら起動はします。ただし Discussions には Windows、Arch Linux、Termux でのインストール失敗報告が相応の頻度で挙がっており、macOS 以外は「サポート済み」ではなく「未検証」として扱うのが妥当です。
dsh を動作確認済みのバージョンに固定できますか?
できますし、すべきです。npx @deepseek-ai/dsh@0.1.0-rc.6 でリリース初日のビルドに固定されます。上流に tag も release も無い以上、npm のバージョン文字列が唯一のロックであり、README は破壊的変更を明言しています。
dsh は無料ですか?
harness 自体は MIT ライセンスで、動かすだけなら無料です。推論は別で、dsh はあなたの key でモデルプロバイダーを呼ぶため、請求はそのプロバイダーのものになります。DeepSeek 自身の料金は 2026-08-16 にピーク/オフピークの二段制へ移行しました。