Kimi K2.7 Code vs GLM-5.2:エージェント1実行あたり本当に安いのか(2026)
Kimi K2.7 Code($0.95/$4.00)vs GLM-5.2($1.40/$4.40)。全軸で安いが、キャッシュ増で1実行あたりの節約幅は19%→14%へ縮小。計算例とA/Bコード付き。
TL;DR. トークン単価では、Kimi K2.7 Code(moonshotai/kimi-k2.7-code)は GLM-5.2(z-ai/glm-5.2)より全軸で安い。ofox.ai では 入力 $0.95 vs $1.40、出力 $4.00 vs $4.40、キャッシュ読み取り $0.19 vs $0.26 だ。しかし「トークン単価が安い」と「エージェント1実行あたり安い」は同じ数字ではない。典型的な実行(入力50K、出力20K、キャッシュなし)では Kimi が $0.1275、GLM が $0.1580 で、19.3%安い。この差はキャッシュヒットが上がると縮み、各モデルがタスク完了までに実際に燃やすトークン数にも依存する。どちらもオープンウェイトで、ofox.ai 上では文字列を1つ差し替えるだけの距離にある。
表示価格は Kimi の勝ちだと言う。だが請求書はもっと複雑だ。実行コストは単価 × 消費トークン数であり、この積の後半はワークロード固有だからだ。この記事では検証済みの価格、1実行あたりの計算例、そして誠実な境界線を示す。どこまで答えを計算でき、どこからは自分のトラフィックで測らなければならないのか。
TL;DR:どちらを選ぶべきか
| シナリオ | 選ぶべき | 理由 |
|---|---|---|
| 256K コンテキスト以内のコスト重視コーディング実行 | Kimi K2.7 Code | 50K/20K キャッシュなしで19.3%安い、全トークン軸で安い |
| 出力の多い生成(スキャフォールディング、コード変換) | Kimi K2.7 Code | 出力が $4.00/M vs $4.40/M で、これらの実行は出力が支配的 |
| 1回の呼び出しで 256K を超えるリポジトリ全体プロンプト | GLM-5.2 | 1M コンテキスト vs 256K でチャンク分割と入力再送を回避 |
| キャッシュヒット率の高いコードレビューループ | 互角、やや Kimi | Kimi のキャッシュ読み取りが安い($0.19 vs $0.26/M)が、キャッシュは Kimi の1実行あたりの優位を削る |
| エアギャップまたはフォーク必須のデプロイ | どちらでも、セルフホスト | Kimi は Modified MIT、GLM-5.2 は MIT。どちらもオープンウェイトを提供 |
| 表ではなく実測値で決めたい | 下の A/B ループを回す | 1実行あたりのトークン消費はワークロード固有で、ここでは未計測 |
誠実な結論。256K コンテキストに収まるコーディングエージェント実行では、コスト重視のデフォルトを moonshotai/kimi-k2.7-code にルーティングする。1回の呼び出しで本当に 1M ウィンドウが必要なジョブには z-ai/glm-5.2 を残す。トークン単価の差はどこでも Kimi 有利。1実行あたりの差も現実的なほとんどの比率で Kimi 有利だが、キャッシュとともに縮む。上の使い分けが、実際にお金が動く境界だ。
主要スペック比較
価格は ofox.ai ゲートウェイのレートで、100万トークンあたりの USD、2026年7月16日にモデルカタログから読み取った値だ。スペックは Hugging Face のモデルカードによる。
| スペック | Kimi K2.7 Code | GLM-5.2 |
|---|---|---|
| ofox モデル ID | moonshotai/kimi-k2.7-code | z-ai/glm-5.2 |
| 詳細ページ | ofox.ai/models/moonshotai/kimi-k2.7-code | ofox.ai/models/z-ai/glm-5.2 |
| 入力価格 | $0.95 / M | $1.40 / M |
| 出力価格 | $4.00 / M | $4.40 / M |
| キャッシュ読み取り価格 | $0.19 / M | $0.26 / M |
| コンテキストウィンドウ | 262,144トークン(256K) | 1,048,576トークン(1M) |
| アーキテクチャ | MoE、総 1T / アクティブ 32B | 約 753B パラメータ |
| ベンダー | Moonshot AI | Zhipu(Z.ai) |
| 重み | オープン、Modified MIT | オープン、MIT |
| ofox バリアント | テキスト専用「Code」 | フルモデル |
計算に入る前にこの表から拾っておくことが2つある。Kimi は課金される3軸すべてで安いので、どんなワークロードでもトークン単価は Kimi の方が安く済む。そしてコンテキストウィンドウは接戦ではない。GLM-5.2 の 1M は Kimi の 256K のおよそ4倍で、この1つのスペックこそ、1実行あたりの答えが単純に「常に Kimi」にならない主因だ。256K を超えるプロンプトは Kimi ではチャンク分割して再送するしかなく、入力トークンの再送はまさに Kimi の割引が効く場所なので、十分に大きな単一コンテキストのジョブは差を GLM 側へ引き戻せる。
ofox で提供されるのは Kimi のテキスト専用 Code バリアントのみなので、これはコードとテキストの比較であり、マルチモーダルの比較ではない。エージェントがスクリーンショットや図を添付する必要があるなら、この2つのどちらも、その工程の担当モデルではない。
トークン単価 vs 1実行あたり:多くの人がつまずく区別
間違いは、価格表を実行比較として読むことだ。実行コストは次の式になる。
run_cost = (input_tokens × input_price)
+ (cached_input_tokens × cache_price)
+ (output_tokens × output_price)
価格は固定で検証済みだ。トークン数は固定ではない。トークン数はプロンプトのサイズ、入力のどれだけがキャッシュにヒットするか、モデルがジョブを終えるために何個の出力トークンを吐くかに依存する。Kimi は各項の価格の半分で勝つ。トークンの半分こそ、「安い」モデルでも特定の実行で負け得る場所だ。そこに至るまでに多くのトークンを燃やせばそうなる。
軸ごとの様子は次の通りで、これは Kimi がどこまで勝てるかの上限になる。
| 軸 | Kimi K2.7 Code | GLM-5.2 | Kimi が安い割合 |
|---|---|---|---|
| 入力 | $0.95/M | $1.40/M | 32.1% |
| 出力 | $4.00/M | $4.40/M | 9.1% |
| キャッシュ読み取り | $0.19/M | $0.26/M | 26.9% |
不均衡に注目してほしい。Kimi の最大の強みは入力(32%安い)とキャッシュ(27%安い)にある。出力ではわずか9%安いだけだ。だから実行の形が、その強みをどれだけ実際に回収できるかを決める。入力の多い実行は大きな割引を回収する。出力の多い実行は小さな割引を回収する。そしてキャッシュは、直感に反して Kimi の相対優位を削る方向に働く。キャッシュされた入力トークンは $0.95 ではなく $0.19 で済むため、Kimi が32%先行していたまさにその項目を縮めてしまうからだ。
計算例:典型的なエージェント実行
具体的なエージェント実行を1つ取り、両方の請求を計算しよう。以下の形は妥当な単一タスクのコーディング実行だ。コンテキストの一部を読み、推論し、パッチを吐く。
両モデルで固定する実行はこうだ。
- 入力50,000トークン(数ファイル分のコンテキストと指示)
- 出力20,000トークン(推論と吐き出す diff)
- キャッシュは後述で別扱い、まずはキャッシュなしから
同一タスク完了までに各モデルが何トークン消費するかの一次ベンチマークを私は持っていないので、両モデルでトークン数を等しく固定し、価格だけを変える。これで価格効果をきれいに分離できる。またこれは「両モデルが同じトークンを吐くなら、どちらが安いか」に答えるのであって、「どちらが少ないトークンでタスクを終えるか」には答えない。後者の問いには計測が必要で、末尾で明示的にフラグを立てる。
| 明細項目 | Kimi K2.7 Code | GLM-5.2 |
|---|---|---|
| 入力:50K | 50K × $0.95/M = $0.0475 | 50K × $1.40/M = $0.0700 |
| 出力:20K | 20K × $4.00/M = $0.0800 | 20K × $4.40/M = $0.0880 |
| 実行合計 | $0.1275 | $0.1580 |
| 差額 | +$0.0305(Kimi が19.3%安い) |
1実行 $0.03 だと絶対値は些細に見える。ボリュームが乗ると些細でなくなる。この形で1日1,000実行を叩き続ける単一コーディングエージェントを考える。
| モデル | 1実行あたり | 1日あたり(1,000実行) | 1か月あたり |
|---|---|---|---|
| Kimi K2.7 Code | $0.1275 | $127.50 | 約$3,825 |
| GLM-5.2 | $0.1580 | $158.00 | 約$4,740 |
| 節約 | $0.0305 | $30.50 | 約$915 |
1つのワークロードの形、文字列を1つ変えるルーティング変更で、月900ドル。これがコスト重視トラフィックを Kimi にデフォルト化する根拠だ。
キャッシュの影響:キャッシュが上がると差が縮む
コードレビューエージェントやマルチターンセッションは、呼び出しごとに同じリポジトリコンテキストを再送するので、入力の大部分がキャッシュにヒットする。両モデルともキャッシュ読み取りはフル入力レートより安く課金する。以下は同じ入力50K/出力20Kの実行を、キャッシュヒット率を上げながら見たものだ。
| 入力キャッシュヒット | Kimi 実行コスト | GLM-5.2 実行コスト | Kimi が安い割合 |
|---|---|---|---|
| 0%(全てフルプライス) | $0.1275 | $0.1580 | 19.3% |
| 50%(25K キャッシュ) | $0.1085 | $0.1295 | 16.2% |
| 80%(40K キャッシュ) | $0.0971 | $0.1124 | 13.6% |
Kimi はどの地点でも安いままだが、差はキャッシュが上がると19.3%から13.6%へ下がる。理由は構造的だ。Kimi の最大の割引はフルプライス入力にある(32%安い)。キャッシュはフルプライス入力をキャッシュ価格の入力に変換し、そこでは Kimi は27%しか安くなく、しかも入力項目全体をゼロに向けて縮める。残るのは主に出力で、そこでの Kimi の強みは薄い9%だ。つまりキャッシュするほど実行コストは出力に支配され、Kimi の入力優位の効きが弱まる。
実務的な読み。ワークロードがキャッシュヒットの高いコードレビューループなら、両モデルは近く、決め手は1実行あたりの価格より、出力品質か 256K vs 1M のコンテキスト上限になりやすい。ワークロードがキャッシュの低い、新規コンテキストの生成なら、Kimi の割引はフルの19%に近づく。
比率感度:入力対出力の形で比率がどう動くか
キャッシュはレバーの1つ。もう1つは、キャッシュとは独立した生の入力対出力比だ。3つの一般的なワークロード形でトークン単価をブレンドすると、Kimi の優位は予測可能な方向に動く。
| ワークロードの形 | Kimi ブレンド $/M | GLM ブレンド $/M | Kimi が安い割合 |
|---|---|---|---|
| 3:1 入力主体(長文コンテキスト読み、短いパッチ) | $1.71 | $2.15 | 20.3% |
| 2:1 典型的なコーディング | $1.97 | $2.40 | 18.1% |
| 1:1 チャット風のターン | $2.48 | $2.90 | 14.7% |
| 1:3 出力主体の生成 | $3.24 | $3.65 | 11.3% |
傾向はキャッシュの傾向の鏡像だ。入力の多い実行は Kimi の分厚い32%入力割引を回収するので、優位は20%へ広がる。出力の多い実行は薄い9%出力割引に頼るので、優位は11%へ狭まる。Kimi はどの形でも安いが、大きなファイルを読んで2行の答えを吐く要約エージェントは、短いプロンプトを読んで大きなファイルを吐くスキャフォールディングエージェントより、比率的により多く節約する。
2つのレバーを合わせると絵はこうだ。Kimi の1実行あたりの優位は、入力主体・低キャッシュの実行で最大、出力主体・高キャッシュの実行で最小になる。どちらの組み合わせも順位を覆さない。どちらも勝ちの大きさを、おおよそ11%から20%の間で動かすだけだ。
請求のスケーリング:比率がボリュームでいくらになるか
1実行あたりの差はセント単位だ。それがルーティング判断に値するのは、エージェント群が1ジョブでは動かないからだ。以下は典型的な入力50K/出力20Kの実行を、キャッシュなしで3つのボリューム帯にスケールしたものだ。自分の支出がどこに位置するか探せる。
| 1日あたり実行数 | Kimi 1日 | GLM 1日 | Kimi 1か月 | GLM 1か月 | 月間節約 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,000 | $127.50 | $158.00 | 約$3,825 | 約$4,740 | 約$915 |
| 10,000 | $1,275 | $1,580 | 約$38,250 | 約$47,400 | 約$9,150 |
| 100,000 | $12,750 | $15,800 | 約$382,500 | 約$474,000 | 約$91,500 |
19.3%の差はどの帯でも保たれる。これはボリュームではなく実行の形の性質だからだ。スケールするのは絶対支出だけだ。1日1,000実行では節約がモニタリングツール代を賄う。1日10万実行では小さなチームを賄う。あなたの群がこの表のどこに座るかが、モデル選択が丸め誤差でなくなる地点だ。
トークン消費というワイルドカード(私が測れないもの)
上記のすべては両モデル間でトークン数を等しく固定している。これは意図的な単純化であり、この比較全体の要となる但し書きだ。
実行コストは単価 × トークン数だ。価格は検証した。トークンは測っていない。この2モデルが同一エージェントタスクを完了するのに入力・思考・出力の各トークンを何個消費するかについて、公開された一次ベンチマークが存在しないからだ。再現可能なハーネスなしに「Kimi は15%少ないトークンで終わる」といった数字を提示してくる者は、当て推量をしている。
なぜ重要かを、ベンチマークとしてではなく損益分岐点として示す。
入力50Kの実行で、GLM-5.2 は合計 $0.1580 かかる。Kimi の50Kの入力は $0.0475 で、GLM に並ぶまでに $0.1105 の予算が残る。出力 $4.00/M では、この予算で約 27,600 出力トークン が買える。つまり Kimi は GLM の20,000より約 1.38倍多い出力 を吐いても、同額かそれ以下で済む。
逆に言えば、GLM-5.2 が特定のタスクを Kimi より有意に少ない出力トークンで終える傾向があるなら、その高いトークン単価はそのタスクで一部または全部相殺され得る。モデルが異なるトークン数を吐くことを許した瞬間、トークン単価の勝者が自動的に1実行あたりの勝者になるわけではない。この実行の形では、価格優位が逆転するまでに Kimi には約38%の余裕があり、それは快適なバッファだが、バッファであって無限ではない。
出力の数字の内側にもう1つのしわがある。両モデルは思考トークンを吐き、思考トークンは出力として課金される。Kimi K2.7 Code は思考モデルであり、Moonshot はこの世代で前世代比の思考トークン量の削減を文書化している。それ自体が独立したコストの話で、トークン削減の分析 で扱っている。クロスモデル比較においては、「出力トークン」の行が可視の回答だけではなく、回答と推論の合計であり、その内訳がモデルとタスクの難易度で異なることを意味する。同じ答えに至るのに多く推論するモデルは、出力単価が低くても出力で多く払う。これも、方程式のトークン消費の半分は仮定ではなく計測しなければならないもう1つの理由だ。
このギャップを埋める唯一の誠実な方法は、両モデルを自分の実タスクで走らせ、各レスポンスから resp.usage を読むことだ。下の A/B ループがまさにそれを出力する。
判断フロー:どの実行にどのモデルか
flowchart TD
A[新しいエージェント実行] --> B{入力が256Kトークン超か?}
B -->|はい| C[GLM-5.2: 1Mウィンドウが必要]
B -->|いいえ| D{実測トークン差がGLM有利か?}
D -->|はい| E[GLM-5.2: 少ない出力トークンで価格を相殺]
D -->|いいえ、または未計測| F{ビジョン/マルチモーダルが必要か?}
F -->|はい| G[この2つでなくビジョンモデルへルーティング]
F -->|いいえ| H[Kimi K2.7 Code: 256K以内なら1実行あたり安い]
このフローは議論全体を符号化している。まずコンテキスト上限、次に実測トークン挙動、その次にモダリティ、そしてそこを抜けたすべてに対してコストのデフォルトとしての Kimi。多くのチームが飛ばす分岐は真ん中のものだ。A/B を回さず、GLM が自分のタスクを少ないトークンで終えるかどうかを学ばないからだ。飛ばしても、約38%の出力余裕を考えれば通常はどのみち Kimi 有利になるが、確認に1時間の価値はある。
Kimi K2.7 Code を選ぶべきとき
Kimi が1実行あたり明確な選択になる3つのケース。
- 256K コンテキストに収まる実行。 ほとんどの単一タスクのコーディング実行は 256K を十分に下回る。そのウィンドウ内では Kimi が全トークンで安いので、どの比率でも1実行あたり安く、32%の入力割引がフルに効く入力主体のジョブで最も決定的だ。
- 新規コンテキストの出力主体の生成。 スキャフォールディング、テスト生成、コード変換の適用。キャッシュ再利用が低いのでフルの入力割引が効き、薄い9%の出力優位でも数千実行にわたって積み上がる。
- コストをデフォルト化したエージェント群。 大量のルーティンなエージェント実行をルーティングし、難しいケースだけを別へエスカレートするなら、デフォルト項目としての Kimi は、上でモデル化した形で1日1,000実行のワークロードあたり月$915安い。
Modified MIT ライセンスは4つ目の、より柔らかい理由を加える。Moonshot が後でホスティング価格を変えても、重みがあれば同じモデルでセルフホストのフォールバックが得られる。この選択肢は行使しなくても価値があり、将来の価格変動へのエクスポージャーに上限をかけるからだ。同じ論理は素の MIT の GLM-5.2 にも当てはまるので、オープンウェイトの利用可能性はこの2つの間の決め手にはならない。だが、それ以外でデフォルトにしていたかもしれないクローズド API に対しては、実質的な違いになる。
GLM-5.2 を選ぶべきとき
トークン単価では高いモデルが1実行あたりでは良い選択になり得る2つのケース。
- 256K を超えるリポジトリ全体プロンプト。 GLM-5.2 の 1M コンテキストは Kimi のおよそ4倍だ。256K を超えるプロンプトは Kimi ではチャンク分割して再送するしかなく、各チャンクは重複する入力を再送する。再送された入力トークンは再び課金され、それはまさに Kimi の割引があった場所なので、十分に大きな単一コンテキストのジョブはトークン単価の差を打ち消すか逆転させ得る。ジョブが本当に1回の呼び出しで 1M を必要とするなら、GLM はそれをネイティブにこなし、Kimi にはできない。
- トークン消費の差を実測した場合。 自分の A/B が、GLM が自分の特定タスクを、4.4対4.0の出力価格を覆すのに十分なだけ少ない出力トークンで終えると示すなら、この表よりも自分のデータを信じよ。損益分岐点は上の実行の形で出力の約1.38倍の余裕だ。それを上回るワークロードは GLM 有利になる。
どちらのケースも同じテーマを共有する。コスト方程式のトークンの半分が価格の半分を上回る状況だ。1M コンテキストのケースはハードな上書きで、256K に収まらないジョブは1回の呼び出しでは Kimi で単純に走らず、チャンク分割は支払う入力トークンを倍増させる。実測差のケースは、実データがある場合にのみ存在するソフトな上書きだ。そのデータがなければ価格の半分が勝ち、価格の半分は Kimi を指す。覚えておく価値のある非対称はここだ。コストで GLM を正当化するには具体的な理由が要るが、Kimi はレートカード以上の正当化を必要としないコストのデフォルトだ。
どちらも正しい選択でないとき
エージェントがビジョン(スクリーンショット、図、PDF ページ)を必要とするなら、ofox 上のテキスト専用 Kimi Code バリアントはそれをこなせず、GLM-5.2 のコスト優位も、それを主導するようには作られていないジョブには無関係だ。マルチモーダルの工程はビジョンモデルへルーティングし、この2つはテキストとコードの作業に残す。ofox カタログ全体での広いルーティングパターン、Claude モデルがエスカレーションを勝ち取る場所も含めて知りたければ、GLM-5.2 vs GPT-5.5 コスト内訳 を見てほしい。より高い価格帯で、同じ「トークン単価対請求」の論理を通しで扱っている。
ofox で両方を試す:1ループで A/B
moonshotai/kimi-k2.7-code と z-ai/glm-5.2 はどちらも OpenAI 互換プロトコルで https://api.ofox.ai/v1 上に稼働している。モデルの差し替えは文字列1つだ。これが、上の表では答えられないトークン消費の問いに実際に答えるハーネスだ。
Python:両モデルを A/B し、トークン使用量を読む
from openai import OpenAI
import os, time
client = OpenAI(base_url="https://api.ofox.ai/v1", api_key=os.environ["OFOX_API_KEY"])
prompt = "Refactor this module for async I/O and add early returns on empty input: ..."
for model in ["moonshotai/kimi-k2.7-code", "z-ai/glm-5.2"]:
t0 = time.time()
resp = client.chat.completions.create(
model=model,
messages=[{"role": "user", "content": prompt}],
)
dt = time.time() - t0
u = resp.usage
print(f"{model}: {dt:.1f}s in={u.prompt_tokens} out={u.completion_tokens}")
prompt_tokens と completion_tokens のフィールドが、コスト方程式の欠けた半分だ。これらを検証済みの価格に掛ければ、自分のタスクでの実際の1実行あたりコストが得られる。上の表の等トークン近似ではない。ルーティングのデフォルトをコミットする前に、自分の実ワークロードから20〜30の代表的なケースで走らせてほしい。
Node:同じ形
import OpenAI from "openai";
const client = new OpenAI({
baseURL: "https://api.ofox.ai/v1",
apiKey: process.env.OFOX_API_KEY,
});
const prompt = "Refactor this module for async I/O and add early returns on empty input: ...";
for (const model of ["moonshotai/kimi-k2.7-code", "z-ai/glm-5.2"]) {
const t0 = Date.now();
const resp = await client.chat.completions.create({
model,
messages: [{ role: "user", content: prompt }],
});
const u = resp.usage;
console.log(`${model}: ${(Date.now() - t0) / 1000}s in=${u.prompt_tokens} out=${u.completion_tokens}`);
}
本番ルーティング:1行のモデル差し替え
自分のトークン数が得られたら、本番ルーティングは1つの関数で済む。コスト重視のトラフィックを Kimi にデフォルト化し、256K 超のジョブを GLM へ送る。
def pick_model(input_tokens: int) -> str:
if input_tokens > 256_000:
return "z-ai/glm-5.2" # needs the 1M window
return "moonshotai/kimi-k2.7-code" # cheaper per run under 256K
resp = client.chat.completions.create(
model=pick_model(estimated_input_tokens),
messages=messages,
)
同じキー、同じエンドポイント、同じ請求項目だ。ofox の請求書のモデル列が各リクエストのコストを教えてくれるので、1週間後に実支出に対して使い分けを検証できる。関連する Kimi のコスト作業については、30%の思考トークン削減が実際に K2.7 の請求を下げるか と Kimi K2.7 Code の無料・ゼロコストの経路 を見てほしい。
FAQ
Kimi K2.7 Code はトークン単価で GLM-5.2 より安いですか? はい、すべての軸で安いです。Kimi は入力で32%($0.95 vs $1.40/M)、出力で9%($4.00 vs $4.40/M)、キャッシュ読み取りで27%($0.19 vs $0.26/M)安くなります。
それでエージェント1実行あたりも安くなりますか? 現実的なほとんどのワークロード形では、はい、ただし差は変動します。入力50K/出力20Kの実行はキャッシュなしで Kimi が19.3%安く、キャッシュヒット80%で13.6%安くなります。Kimi の最大の割引がフルプライス入力にあるため、キャッシュが上がると節約は縮みます。
GLM-5.2 が1実行あたり安くなることはあり得ますか? はい、2通りあります。ジョブが Kimi の 256K コンテキストを超えてチャンク分割が必要になると、入力トークンの再送が割引を打ち消し得ます。また GLM が自分の特定タスクを十分に少ない出力トークンで終えるなら、その高い出力価格を相殺できます。判断には自分のタスクでトークン消費を測ってください。
コンテキストウィンドウの差は? Kimi K2.7 Code は 262,144トークン(256K)。GLM-5.2 は 1,048,576トークン(1M)で、およそ4倍大きいです。この差こそ、1実行あたりの答えが「常に Kimi」でない主因です。
どちらもオープンウェイトですか? はい。Kimi K2.7 Code は Modified MIT ライセンス、GLM-5.2 は MIT で提供されます。セルフホストは将来のホスティング価格変更に対するフォールバックですが、GPU と運用のコストが加わります。


