Gemini CLI の無料枠が終了:確実に効く6つの対処法(2026年版)
Gemini CLI の無料ログインは2026年6月18日で停止。有料APIキーで動かし続ける方法、429の limit:0 の罠、2026年9月のキー廃止を回避する6つの対処法を解説します。
要点。 2026年6月18日、Gemini CLI は無料の「Sign in with Google」経路と、AI Pro / Ultra ログインへのリクエスト提供を停止しました。バイナリ自体が死んだわけではありません。今も Apache-2.0 で、メンテナンスも継続され(v0.49.0)、API キーがあれば問題なく動きます。「This client is no longer supported for Gemini Code Assist for individuals」を眺めているなら、それは認証の問題であって、インストールが壊れているわけではありません。対処法は、Google アカウントでのログインをやめて、課金を有効にした API キーを使い始めることです。さらに2026年9月には第二の壁が控えており、制限なしの Standard キーが廃止されます。だからこそ、二度手間ではなく一度で正しく設定しておきましょう。以下、無料枠のつなぎからプロダクション向けのルーティングまで、6つの対処法を順に並べます。
Google は6月18日に Gemini CLI を殺したのではありません。無料ログインを殺したのです。ツールは今も動きます。ただ、Google アカウントの代わりにキーを要求するようになっただけです。
Gemini CLI は本当に壊れているのか? 30秒で切り分ける
チェックは3つ、順番どおりに。CLI が壊れたと思っている人のほとんどは、環境変数を1つ設定すれば動くようになります。
| 手順 | 確認する内容 | 意味すること |
|---|---|---|
| 1 | エラーの文言 | 「This client is no longer supported for Gemini Code Assist for individuals」は無料 OAuth ログインが終了したことを示します。「Quota exceeded … limit: 0」や 429 RESOURCE_EXHAUSTED は、キーに有料クォータがないことを示します。 |
| 2 | 使っている認証方式 | gemini を実行して起動時の挙動を見ます。ブラウザが開いて Google サインインを求めるなら、廃止された一般ユーザー向けログインです。環境変数を読んでいるなら、API キー認証です。 |
| 3 | echo $GEMINI_API_KEY | 出力が空で、かつブラウザのログイン画面が出るなら、無料枠から一度も移行していない証拠です。原因はまさにそこです。 |
手順1で「no longer supported」のメッセージが出るなら、対処法1へ進んでください。429 や limit: 0 が出るなら、キーはあるがクォータがない状態なので、対処法3へ。このガイドの残りは、9月のキー廃止で二度手間にならないよう、移行を一度で済ませるための話です。
その場で直すべきか、ツールを乗り換えるべきか
これは、間違ったレイヤーをいじって午後をまるごと潰さずに済むための判断です。
Gemini CLI をその場で直す(対処法1〜5)べきなのは
geminiを呼び出す既存のスクリプト、エイリアス、CI があり、それらを書き換えたくない場合。- トークン単位の従量課金で構わず、今使い慣れているツールをそのまま使いたい場合。
- Vertex AI または Code Assist ライセンス経路が必要な場合(どちらも6月18日の変更で影響を受けていません)。
Antigravity CLI に乗り換えるべきなのは
- もともと無料の一般ユーザー向けログインしか使っておらず、課金を有効にしたくなく、Google が一般ユーザーを積極的に誘導している経路が欲しい場合。
- 新しい非同期のバックグラウンドエージェントのワークフローが欲しく、それが別のクローズドソースのバイナリであることを気にしない場合。
ゲートウェイ経由でルーティングする(対処法6)べきなのは
- Google Cloud プロジェクト、課金 Tier、9月のキー移行を管理せずに、Gemini・GPT・Claude ほかを1つのキーで使いたい場合。
- ユーザー向けの何かを構築していて、単一プロバイダーのポリシー変更で二度とサービスを落としたくない場合。
打ち切りの目安。 Google ログインを3回やり直し、~/.gemini を削除し、CLI を再インストールしてもなお「no longer supported」が出るなら、そこで止めてください。再インストールでサーバー側の認証ポリシーは直せません。トークン交換は意図的に拒否されています。API キーに移れば、このループは終わります。
2026年6月18日に実際に変わったこと
Google はこれを5月19日の I/O 2026 で発表し、Developers Blog に「An important update: Transitioning Gemini CLI to Antigravity CLI」として公開しました。核心となる一文はこうです。
“On June 18, 2026, Gemini CLI and Gemini Code Assist IDE extensions will stop serving requests for Google AI Pro and Ultra, as well as those using it free of charge using Gemini Code Assist for individuals.”
ここは注意して読んでください。よく言われる「Gemini CLI は終わった」という捉え方は間違っているからです。3つの認証経路があり、それぞれ結末が異なります。
| 認証経路 | 2026年6月18日以降の状態 | 対応 |
|---|---|---|
| OAuth「Sign in with Google」無料枠(個人向け Code Assist、AI Pro、Ultra) | 停止。リクエストは提供されません。 | API キーへ移行するか、Antigravity CLI へ移行。 |
| AI Studio の Gemini API キー | 動作します。Flash モデル向けの無料枠は今も存在し、有料枠は完全にサポート。 | GEMINI_API_KEY を設定し、実クォータのために課金を有効化。 |
| 有料の Gemini / Vertex「Gemini Enterprise Agent Platform」キー、または Code Assist Standard/Enterprise ライセンス | 明示的に変更なし。 | そのまま継続。対応は不要。 |
Google の告知は、生き残る経路について率直です。「Gemini CLI will remain accessible via paid Gemini and Gemini Enterprise Agent Platform API keys」とあり、エンタープライズライセンスと Google Cloud のアクセスは「remains unchanged」と述べています。その後のリポジトリ告知である Discussion #28017 では、個人アカウントの締め切りが予定どおり実施されたことが確認されました。
バイナリ自体は問題ありません。リポジトリはアーカイブされておらず、ライセンスは今も Apache-2.0 で、v0.49.0 は停止の1週間後、6月25日に公開されました。Google ははっきりこう述べています。プロジェクトは「remains available to the community as an Apache 2.0 licensed repository with no changes」だと。ですから、Gemini CLI のセットアップを捨てろと言う人がいたら、その人は「無料ログインが終わった」ことと「ツールが終わった」ことを混同しています。事実なのは前者だけです。
これは突然出てきた話ではありません。さかのぼって2026年3月18日、Google はサービスアップデート(Discussion #22970)を投稿し、3月25日発効の制限として、無料 OAuth ユーザーを Flash 系モデルに限定し、「more robust detection for policy-violating use cases」を追加したうえで、「use Gemini CLI with your own paid API key from AI Studio or Vertex AI」を推奨していました。6月18日は、その3月のアップデートが予告していた本格的な締め切りだったわけです。
エラーを読み解く:それぞれが意味するもの
ほぼすべての報告は、4つのエラーの型で説明がつきます。自分のエラーを該当する行に照らせば、どの対処法が当てはまるかがわかります。
| 表示されるエラー | 本当の原因 | 対処法 |
|---|---|---|
This client is no longer supported for Gemini Code Assist for individuals. To continue using Gemini, please migrate to the Antigravity suite of products. | 廃止された無料 OAuth ログインを使っています。ブラウザ手順は成功しますが、トークン交換が拒否されます。 | 対処法1(API キーへ切り替え) |
You must be a named user on your organization's Gemini Code Assist Standard edition subscription ...(403) | 個人アカウントが、組織限定の権限ゲートに当たっています。同じロックアウトの初期の別バリエーション(issue #14934)。 | 対処法1または対処法5(ライセンス/Vertex) |
Quota exceeded for metric: generativelanguage.googleapis.com/generate_content_free_tier_requests, limit: 0 および TerminalQuotaError: You have exhausted your daily quota on this model. | キーがクォータ0の無料枠にあり、その背後に有料のプロビジョニングがありません(issue #22486)。 | 対処法3(課金を有効化) |
429: rate limit exceeded かつ有料契約者に limit: 0 | Google One AI Pro のサブスクリプションは、キーに有料 API クォータを自動割り当てしません(issue #24396)。 | 対処法3(課金を有効化し、実際の上限額を設定) |
頭に入れておく価値のあるパターンはこれです。ログインエラーは認証方式を指し、limit: 0 エラーは課金を指します。ターミナル上では似て見えますが、必要な対処はまったく別物です。ログインエラーを解こうとして課金を有効化してはいけませんし、クォータエラーを解こうとして再ログインしてはいけません。
Gemini CLI を動かし続ける方法(各ティア向けの対処法)
「無料、5分で終わる」から「プロダクション向けのルーティング」まで順に並べています。自分に合うティアの対処法を適用してください。
無料 / 個人ティア
対処法1:Google ログインから AI Studio の API キーへ切り替える
これが核心の一手で、「no longer supported」メッセージを直接解決します。aistudio.google.com/apikey でキーを作成し、次を実行します。
export GEMINI_API_KEY="your_ai_studio_key"
gemini "say hi"
応答が返ってくれば、復旧完了です。CLI が実際にキーを使っていて、キャッシュされた古いログインへ黙って戻っていないことを確認したければ、起動時の認証行を見るか、まず変数を表示します。
echo "${GEMINI_API_KEY:0:6}..." # should show the first chars of your key, not empty
メニューから選びたい場合は、CLI 内で /auth を実行し、「Login with Google」ではなく Gemini API key のオプションを選びます。設定は ~/.gemini/settings.json に保存されるので、一度やれば済みます。優先順位について1つ注意点があります。クライアントライブラリは GEMINI_API_KEY と GOOGLE_API_KEY の両方を受け付け、両方が設定されている場合は GOOGLE_API_KEY が勝ちます。キーは正しそうなのに挙動がおかしいなら、古い Vertex の実験で残った GOOGLE_API_KEY がシェルのプロファイルに紛れ込んでいないか確認してください。
Flash および Flash-Lite 系向けの無料キーは今も存在するので、対処法1だけで多くの人がまた動くようになります。ただしベストエフォートである点が、次の対処法につながります。
対処法2:キーを疑う前に、壊れた認証状態をリセットする
キーを切り替えたのに CLI が依然として Google ログインを試みるなら、古い selectedAuthType がキャッシュされています。これをクリアします。
# Back up first, then reset the CLI's saved auth choice
mv ~/.gemini/settings.json ~/.gemini/settings.json.bak
gemini # will prompt /auth again; pick the API key option
これは「Please set an Auth method」の対処法でもあり、API キーが設定されている状態で CLI が認証方式の切り替えを拒否する issue #2111 のケースの対処法でもあります。古い設定ファイルは、実際のキーの問題よりも多くの「まだ動かない」報告を生み出します。
有料 / チームティア
対処法3:課金を有効化して429の limit: 0 の罠を抜ける
これは、「キーを追加したのにまだ429が出る」というすべての報告に対する対処法です。AI Studio で作った素のキーは無料枠に置かれ、Google One AI Pro のサブスクリプションは有料クォータをそこへ流し込みません。メトリクスは limit: 0 を返し、バグのように見えますが、実際にはプロビジョニングされていないキーというだけです。
これを一度だけ実施します。
- AI Studio の課金設定を開き、キーの背後にあるプロジェクトに Google Cloud 請求先アカウントを紐付けます。
- 実際の上限額を設定します。0ドルの上限では無料枠のままとなり、429が再現します。無理のない額を設定してください(10ドルでも有料 Tier 1 に移るには十分です)。
- CLI の認証を更新します。対処法2のキャッシュをクリアするか、キーを再エクスポートしてから、再試行します。
Google のティアは支出に応じて上がります。無料枠、次に Tier 1(課金有効)、そしてより高い有料しきい値で Tier 2 と Tier 3 となり、それぞれレート制限が上がります。Tier 1 だけでも、ウィンドウあたりの支出枠(おおむね10分あたり10ドル程度)があり、個人利用には十分すぎるほどです。
対処法4:モデルを適切なサイズに選び、有料の請求額を抑える
これからはトークン単位の従量課金なので、モデルは意図的に選びます。Gemini API の現行の標準料金、100万トークンあたり(公式の料金ページで確認、2026-07-07)は次のとおりです。
| モデル | 入力 / 1M | 出力 / 1M | 備考 |
|---|---|---|---|
| Gemini 3.1 Flash-Lite | $0.25 | $1.50 | 最安。日常的な編集やシェル作業に十分 |
| Gemini 3.5 Flash | $1.50 | $9.00 | コーディング向けのバランス型の既定 |
| Gemini 3.1 Pro Preview | $2.00(プロンプト200kまで) | $12.00 | 難しい推論用に温存。200k超で料金が上がる |
たいていのターミナル作業では Flash-Lite が正しい既定で、重い1日でも1ドル未満に収まります。本格的なコーディングでは Flash に上げ、Pro は本当に難しいプロンプトのときだけにしましょう。より深い料金と性能の内訳が知りたい場合は、Gemini 3.1 Pro API 料金ガイドを参照してください。Google 側のモデル名は入れ替わりが速いので、スクリプトにハードコードする前に料金ページで正確な ID を再確認してください。
エンタープライズ / プロダクションティア
対処法5:Vertex AI または Code Assist ライセンスを使う
このどちらの経路も6月18日の変更で手つかずのままだったため、すでに Google Cloud の基盤があるなら最もすっきりした選択肢になります。Vertex AI の場合は次のとおりです。
export GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=true
export GOOGLE_CLOUD_PROJECT="your-project-id"
export GOOGLE_CLOUD_LOCATION="us-central1"
export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="/path/to/service-account.json"
gemini
Vertex は Cloud プロジェクトの課金と IAM を使うため、クォータとアクセスはプロジェクトによって管理され、Google が再分類しうる個人 Google アカウントには左右されません。組織が Gemini Code Assist Standard または Enterprise ライセンスを保有していれば、CLI と IDE 拡張機能は一切変更なく動き続けます。これは Google の告知に直接書かれています。チームにとっては、たいていこれが最も壊れにくい答えです。
対処法6:1つのゲートウェイ経由でルーティングし、Google のティアを気にしなくする
Cloud プロジェクトも課金ティアも9月のキー移行も管理したくないなら、Gemini プロトコルを話すゲートウェイに Gemini CLI を向けましょう。ofox.ai 経由なら、同じ CLI が1つのキーで動き、Google Cloud アカウントは不要で、その上にフェイルオーバーとルーティングが乗ります。
{
"apiKey": "<your OFOX_API_KEY>",
"baseUrl": "https://api.ofox.ai/gemini"
}
環境変数で指定する場合も、これまでと同じ形です。
export GEMINI_API_KEY="<your OFOX_API_KEY>"
この1つのキーは、同じアカウントを通じて GPT、Claude、Qwen、DeepSeek、その他のモデルマーケットプレイスにも届きます。ですから、次にどこか1社が一般ユーザー向けポリシーを変更しても、あなたの CLI がそれと一緒に落ちることはありません。これはマルチモデルルーターの解説で扱っているのと同じルーティングの考え方を、Gemini CLI に特化して適用したものです。
第二の壁:まだ当たっていない API キーの期限
ログインを直せば話が終わるわけではなく、この部分こそ「とにかくキーを足せ」系のガイドの多くが省略しているところです。Google は旧式の API キーを、別のスケジュールで廃止していきます。
| 日付 | 起きること |
|---|---|
| 2026年6月19日 | Gemini API が制限なしの Standard キーの拒否を開始。明示的な API 制限を付けた Standard キーは引き続き動作。 |
| 2026年9月 | Gemini API がすべての Standard キーを拒否。Cloud サービスアカウントに紐付いた auth キーが必須に。 |
実務上の帰結はこうです。今日ログインを直すために2025年の古い制限なしキーを引っ張り出してきたなら、9月にまた壁に当たるかもしれません。今のうちに新しいキーを作るか(新規キーは既定で auth キーとして発行されます)、使うキーに明示的な API 制限を適用してください。移行を一度、正しくやることが、悪い午後1回で済むか2回になるかの分かれ目です。
タイムライン:Gemini CLI 無料枠はどう縮小していったか
停止は段階的に進みました。この順序を見れば、なぜそのタイミングでセットアップが壊れたのかがわかります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年3月18日 | サービスアップデート投稿(3月25日発効):無料 OAuth ユーザーを Flash 系モデルに限定、不正利用検知を追加、有料 API キーを推奨(Discussion #22970)。 |
| 2026年5月19日 | I/O 2026 発表:Gemini CLI の一般ユーザー/Pro/Ultra ログインを Antigravity CLI へ移行(Developers Blog + Discussion #27274)。 |
| 2026年6月18日 | 無料、AI Pro、Ultra のログインがリクエスト提供を停止。「No longer supported」エラーが出始める。 |
| 2026年6月19日 | 制限なしの Standard API キーが拒否され始める(別のキーセキュリティ変更)。 |
| 2026年6月25日 | Gemini CLI v0.49.0 が公開され、バイナリのメンテナンスが継続中であることを確認。 |
| 2026年9月 | すべての Standard キーの廃止予定。auth キーが必須に。 |
CLI が6月中旬あたりに壊れたなら、理由はこれです。そして古いキーでまだ動いているなら、注視すべきは9月の行です。
Google はなぜ無料ログインを終わらせたのか
背景を知らなくてもターミナルは直せますが、これがなぜ「待っていれば直る一時的な障害」ではないのかを説明してくれます。3つの力が重なっています。
第一に、コストです。無料 OAuth ログインは、Google アカウントさえ持っていれば誰にでも実際のモデル推論を提供してしまいました。そしてコーディングエージェントはトークンを大量に消費します。1回の長いセッションで、1か月分のチャットより多くのトークンを燃やしうるのです。3月18日のサービスアップデートは、「more robust detection for policy-violating use cases (e.g. using Gemini CLI OAuth with third-party software)」を追加したとき、言いにくいことをはっきり口にしました。人々は本来そのために作られていないスクリプトやラッパーに無料ログインを組み込んでおり、無料枠が Google の負担でそれを補助していたのです。
第二に、製品の統合です。I/O 2026 で Google は開発者向けツールを Antigravity ブランドの下にまとめました。Antigravity CLI、デスクトップアプリ、そして IDE のストーリーが、いまや1つのアーキテクチャを共有しています。オープンソースの Gemini CLI はそのファネルにきれいには収まらないため、一般ユーザーのログインは Google が実際に伸ばしたい製品へルーティングされ、CLI はもともとの姿である API キー用・エンタープライズ用のツールとして残されました。
第三に、不正利用の経済性です。個人アカウントに紐付いた無料の認証情報は、世界で最も簡単に大量取得できるものです。個人を課金付きのキー(あるいは Antigravity の管理されたログイン)に移すことで、Google はすべてのリクエストについて呼び出し元の身元を得られます。これは、別途9月に Standard キーを廃止するのと同じ理由です。
あなたのセットアップにとっての教訓はこうです。これは一過性ではなく構造的な変化です。無料枠が戻ってくるまでの回避策ではなく、API キー認証を恒久的な状態として計画してください。無料枠は戻ってきません。
無料ログインが消えたあと:今すぐ使える代替策
有料の Google キーへ移るのが望みでないなら、現実的な選択肢は以下のとおりです。継続的な管理の手間が少ない順に並べています。
- ofox.ai。 Gemini プロトコル(
https://api.ofox.ai/gemini)を話し、さらに1つの OpenAI 互換エンドポイント経由で GPT、Claude、Qwen、DeepSeek ほか100以上に届く1つのキー。Google Cloud プロジェクトも、課金ティアの迷路も、9月のキー移行も不要で、どこか1社が劣化してもプロバイダー間でフェイルオーバーします。1社の一般ユーザー向けポリシーに縛られずに Gemini CLI のワークフローを使いたいなら最適です。セットアップは Google 純正キーで使うのと同じ JSON ファイルか環境変数なので、切り替えのコストは1行だけです。 - Antigravity CLI。 一般ユーザーおよび Pro/Ultra ログインの、Google 公式の移行先です。非同期のバックグラウンドエージェントを備え、Antigravity 2.0 デスクトップアプリとアーキテクチャを共有する、クローズドソースの Go 製バイナリです。Google が今後手当てする無料または Pro の一般ユーザー向け経路がとくに欲しく、ツールの乗り換えを厭わないなら最適です。ただし、これは別製品であってドロップインの代替ではない点に注意してください。既存の
geminiスクリプトやエイリアスはそのままでは引き継がれません。 - Vertex AI(Gemini)。 同じモデルを、Google が再分類しうる個人アカウントではなく、Cloud プロジェクトの課金と IAM で管理します。すでに Google Cloud で運用していて、エンタープライズの統制が欲しいなら最適です。セットアップコストは高め(プロジェクト、サービスアカウント、ロール)ですが、一般ユーザー向けログインのティアに一切依存しないため、この中で最も長持ちします。
- OpenRouter などのゲートウェイ。 もう1つのマルチプロバイダーの選択肢です。専用ゲートウェイよりリクエストあたりが遅く、マージンが積み上がりますが、比較対象として知っておく価値はあります。隠れコストがどこに落ちるかは、率直な OpenRouter レビューを参照してください。
複数のアシスタントを、ツールごとの課金の頭痛なしに走らせる全体像については、マルチ CLI セットアップガイドが Gemini CLI を Codex や Claude Code と並べて管理する方法を扱い、コスト削減の手引きが無料枠を離れたあとに有料の請求額を抑える方法を扱っています。
Gemini CLI の認証とクォータを監視する方法
次の変更に不意打ちされないよう、監視すべきものが3つあります。
リアルタイムのレート制限。 Google はもう、無料枠の正確な1分あたり・1日あたりのリクエスト数をドキュメントに載せていません。リアルタイムの AI Studio レート制限ダッシュボードへ移しました。今日あなたのキーが実際に許可している値は、ブログの表ではなくそこで確認してください。
支出の上限額。 課金を有効にしたなら、上限を監視してください。上限を低く設定しすぎると、黙って limit: 0 の領域へ引き戻され、元のバグとまったく同じに見えます。
キーの種類。 9月より前に、キーが auth キーか、制限付きの Standard キーであることを確認してください。制限なしの Standard キーは、日付を待つばかりの障害予定です。
完全なセットアップリファレンスが欲しく、復旧手順だけでは物足りないなら、Gemini CLI 設定完全ガイドが設定ファイルとエンドポイントの選択肢をより詳しく扱っています。
ログインエラーは認証方式を指します。limit: 0 エラーは課金を指します。ターミナル上では同じに見えますが、必要な対処は正反対です。
FAQ
2026年6月18日以降、Gemini CLI はもう使えないのですか? いいえ。オープンソースのバイナリは今も Apache-2.0 で、リリースも続いており(v0.49.0 が6月25日に公開)、問題なく動きます。終わったのは無料の一般ユーザー向けログイン、つまり個人向け Code Assist の「Sign in with Google」経路と、AI Pro / Ultra サインインです。Google 自身の言葉では、CLI は「will remain accessible via paid Gemini and Gemini Enterprise Agent Platform API keys」です。キーを設定すれば、同じツールがそのまま動き続けます。
なぜ「This client is no longer supported for Gemini Code Assist for individuals」と表示されるのですか? 廃止された無料の個人アカウント経路でログインしているからです。ブラウザ手順は成功と報告しますが、トークン交換がサーバー側で拒否されるため、再インストールしても解決しません。認証を Google ログインから API キーへ切り替えてください。
Google ログインから API キーへ切り替えるにはどうすればいいですか?
課金を有効にしたうえで aistudio.google.com/apikey でキーを作成し、export GEMINI_API_KEY=your_key を実行して gemini を起動します。メニューがよければ、CLI 内で /auth を実行して API キーのオプションを選びます。GEMINI_API_KEY と GOOGLE_API_KEY の両方が設定されている場合は、GOOGLE_API_KEY が勝ちます。
キーを追加したのに、なぜまだ429の「limit: 0」が出るのですか? キーが無料枠にあり、その背後に有料クォータがないためで、Google One AI Pro のサブスクリプションはそのクォータを自動割り当てしません。AI Studio で課金を有効化し、Cloud 請求先アカウントを紐付け、実際の上限額(0ドル以外)を設定してください。これでキーが有料 Tier 1 へ移ります。
私のキーは2026年9月に使えなくなりますか? 制限なしの Standard キーであれば、なる可能性があります。Google は2026年6月19日から制限なしの Standard キーの拒否を開始し、9月にはすべての Standard キーを拒否して、Cloud サービスアカウントに紐付いた auth キーへ移行させる計画です。今のうちに新しいキーを作るか、既存のキーに明示的な制限を適用してください。
Gemini CLI で無料枠を何とか維持できますか? 廃止されたログインとは別に、AI Studio のキーには Flash および Flash-Lite 系向けの無料枠が今も存在します。モデルごとの正確なレート制限はもうドキュメントには載っておらず、AI Studio のダッシュボードにあります。無料キーのクォータはベストエフォートと考え、信頼性が必要なら課金を有効化してください。
Gemini CLI と Antigravity CLI の違いは何ですか? Gemini CLI は、npm でインストールして API キーで動かす既存のオープンソースの Node 製ツールです。Antigravity CLI は、Google が一般ユーザーおよび Pro/Ultra ログインの移行先にした、新しいクローズドソースの Go 製バイナリです。既存のスクリプトとセットアップを使いたいなら Gemini CLI のまま、無料ログインしか使っておらず Google の管理された一般ユーザー向け経路が欲しいなら Antigravity へ移ってください。
エンタープライズアクセスはまだ使えますか?
はい。Gemini Code Assist Standard または Enterprise ライセンス、あるいは Google Cloud を利用する組織は、アクセスに変更がなく、GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI を使った Vertex AI も引き続き動作します。6月18日が対象としたのは個人の一般ユーザー向けログインだけです。
確認した情報源
- Google Developers Blog, “An important update: Transitioning Gemini CLI to Antigravity CLI”: https://developers.googleblog.com/an-important-update-transitioning-gemini-cli-to-antigravity-cli/ (2026-07-07 確認)。2026年6月18日の無料、AI Pro、Ultra ログインの締め切りと、有料 Gemini、Vertex キー、Code Assist ライセンスが変更なしであることを確認。
- Gemini CLI リポジトリ Discussion #27274(公式の移行告知)および #28017(個人アカウント締め切りの確認): https://github.com/google-gemini/gemini-cli/discussions/27274
- Gemini CLI リポジトリ Discussion #22970、2026年3月18日投稿、3月25日発効の制限(無料 OAuth を Flash に限定、有料キーを推奨): https://github.com/google-gemini/gemini-cli/discussions/22970
- GitHub issue #28229, “OAuth login fails for Google AI Pro users”(v0.49.0、正確な「no longer supported」文字列): https://github.com/google-gemini/gemini-cli/issues/28229
- GitHub issue #22486 および #24396、
limit: 0と429のクォータの罠、そして課金による対処: https://github.com/google-gemini/gemini-cli/issues/24396 - Google AI for Developers, “Using Gemini API keys”: https://ai.google.dev/gemini-api/docs/api-key (2026-07-07 確認)。
GEMINI_API_KEYとGOOGLE_API_KEYの優先順位、および aistudio.google.com/apikey での作成フローを記載。 - Google Gemini API 料金: https://ai.google.dev/pricing (2026-07-07 確認)。モデル表の100万トークンあたりの価格の出典。
- Google Gemini API レート制限: https://ai.google.dev/gemini-api/docs/rate-limits (2026-07-07 確認)。ティア構造、
429 RESOURCE_EXHAUSTED、および制限が現在は AI Studio ダッシュボードにある旨。 - ofox.ai Gemini CLI 連携ドキュメント: https://ofox.ai/docs/integrations/gemini-cli (2026-07-07 確認)。
https://api.ofox.ai/geminiエンドポイント、GEMINI_API_KEY環境変数、settings.json のフィールド。


